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増大号 肝疾患 臨床検査でどう迫る? 4章 肝腫瘍
肝癌の病理診断
著者: 上野彰久1 坂元亨宇23
所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理診断部 2国際医療福祉大学医学部 3慶應義塾大学
ページ範囲:P.1174 - P.1181
文献購入ページに移動肝臓は人体最大の臓器であり,種々の腫瘍性病変が生じることが知られている.沈黙の臓器といわれるように,症状に乏しく超音波検査などの画像検査で初めて病変がみつかることも多い.
本稿では,代表的な肝腫瘍として,肝原発悪性腫瘍の代表である肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:HCC)と肝内胆管癌(intrahepatic cholangiocarcinoma:iCCA)とともに,肝悪性腫瘍で最も多い転移性肝癌,および肝細胞性の良性肝腫瘍である肝細胞腺腫(hepatocellular adenoma:HCA)について概説する.
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