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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻2号

2023年02月発行

文献概要

今月の特集 検査機器・試薬の工夫—ぎりぎり教えて,メーカーさん 汎用生化学自動分析装置

汎用生化学自動分析装置とのつき合い方

著者: 末吉茂雄1

所属機関: 1女子栄養大学栄養学部保健栄養学科 生物分析検査学研究室

ページ範囲:P.102 - P.107

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Point

●分析装置の機構には主に恒温機構,洗浄機構,試料分注機構,試薬分注機構,攪拌機構,測光機構があり,それぞれの特徴を理解する必要がある.

●偶発誤差を生じる場合には,どんなにキャリブレーションを実施しても,その不良の原因を究明し改善しなければ正確な分析はできない.

●分析装置に起因した反応過程の確認を行う場合は,各機構が動作するタイミングを知り,反応に適合した吸光度変化であるかを判断する必要がある.

●クロスコンタミネーションは避けることはできず,あらかじめ試薬中の成分を考慮してから測定するが,分析装置の状態によって突然,出現することもあるので注意が必要である.

参考文献

1)日立自動分析維新の会:総合性能の確認.2017年度成果発表会記録集 7-13,2018
2)飯塚儀明,澤畑辰男,桑克彦,他:汎用自動分析装置の長期間の総合性能試験とその維持管理.日臨検自動化会誌 27:205-208,2002
3)電気化学協会(編):電気化学便覧 第4版,丸善,p82,1985
4)末吉茂雄,小川貴史,曽川一幸,他:生化学自動分析装置に用いる純水の水質劣化が検査に与える影響.日臨検自動化会誌 39:14-21,2014
5)日立自動分析維新の会:分注精度の確認.2019年度成果発表会記録集 5-12,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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