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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻2号

2023年02月発行

文献概要

今月の特集 検査機器・試薬の工夫—ぎりぎり教えて,メーカーさん 生化学検査試薬

生化学検査試薬における工夫

著者: 中尾友作1

所属機関: 1株式会社シノテストR&Dセンター

ページ範囲:P.108 - P.114

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Point

●現在の生化学検査試薬における工夫の多くは,用手法から自動化法,凍結乾燥試薬から液状試薬へと移り変わる過程で確立された.

●工夫の内容は,長期保存,開封後の安定性の向上,共存物質による測定値への影響の回避・軽減が中心となっている.

●市場の成熟とともにますます品質への要求度は高まっている.試薬メーカーは処方の改良ばかりでなく,原料ロットの選別や製造上で品質のばらつきが生じにくい対策にも多くの力を注いでいる.

参考文献

1)分析機器・科学機器遺産編集委員会:No.55臨床検査薬キット シノテスト1号.科学と産業の発展を支えた分析機器・科学機器遺産—いかにして技術基盤は築かれたか,日本分析機器工業会・日本科学機器協会,p69,2017
2)日本臨床化学会酵素・試薬専門委員会:ヒト血清中酵素活性測定の勧告法 γ-グルタミルトランスフェラーゼ.臨化 24:106-121,1995
3)田中利輝,中尾友作,飯塚直美,他:IFCC対応試薬「シグナスオートALP IF」について.生物試料分析 42:194-199,2019
4)日本臨床化学会酵素・試薬専門委員会:ヒト血清中酵素活性測定の勧告法 α-アミラーゼ.臨化 34:362-372,2005
5)長嶺有里恵,國分泉美,河野正臣,他:乳酸脱水素酵素(LD)IFCC法移行時のヘパリン血漿における測定値乖離事象.臨化 49(Suppl.1):211,2020
6)斉藤幹彦,堀口大吉,喜納兼勇:新規水溶性ニトロソフェノール誘導体による微量鉄(Ⅱ)の吸光光度定量.分析化学 30:635-639,1981
7)溝口誠,石山宗孝,志賀匡宣,他:臨床化学分析における新規な酸化及び還元発色試薬の開発.分析化学 45:111-124,1985
8)美崎英生:酵素サイクリング法による高感度測定法の原理.検と技 27:973-980,1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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