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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻2号

2023年02月発行

文献概要

今月の特集 検査機器・試薬の工夫—ぎりぎり教えて,メーカーさん 酵素(化学発光)免疫測定法

酵素(化学発光)免疫測定法とのつき合い方—その限界と新たな技術

著者: 宇佐美陽子1

所属機関: 1信州大学医学部附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.141 - P.145

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Point

●酵素(化学発光)免疫測定法は抗原抗体反応を利用しているため,低分子物質の測定には限界がある.また,非特異反応による偽値を完全に回避するのは不可能であるという欠点がある.

●抗メタタイプ抗体は低分子物質測定のこれまでの限界を突破するものである.従来まで競合法でしか測定できなかった低分子物質のサンドイッチ法での測定を可能にする新しい技術である.

●前処理総抗原測定法の開発によって,これまで回避できなかった共存物質の測定値への干渉の回避が可能になっている.

参考文献

1)日本甲状腺学会甲状腺ホルモン不応症の診断基準作成委員会:甲状腺ホルモン不応症診断基準,診断の概要(1次案)(https://www.japanthyroid.jp/doctor/img/hormone01.pdf)(最終アクセス:2022年11月30日)
2)野村文夫:質量分析技術の臨床応用—現状と課題—.Mod Media 63:56-62,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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