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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻2号

2023年02月発行

文献概要

今月の特集 検査機器・試薬の工夫—ぎりぎり教えて,メーカーさん 尿試験紙

尿試験紙における工夫

著者: 関根和宏1

所属機関: 1栄研化学株式会社 研究開発統括部 生物化学研究所 第一部第二課

ページ範囲:P.160 - P.167

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Point

●尿定性検査はその簡便性,迅速性,低コストなどの多くの利点から,臨床検査の一次スクリーニング検査として非常に有用である.

●尿定性検査ではさまざまな要因(比重,pH,投与薬剤や尿色調など)で偽反応を起こすことがあるため注意が必要である.影響を抑制・回避することができる尿試験紙や専用分析機器が開発されている.

●尿試験紙や機器の機能には限界があるため,尿試験紙の特徴や機器の仕様と限界をよく理解して結果を解釈することが必要である.

参考文献

1)JCCLS尿検査標準化委員会,尿試験紙検討委員会(作業部会):Ⅰ-2.「尿試験紙検査法」JCCLS提案指針(追補版) 尿蛋白,尿ブドウ糖,尿潜血試験部分表示の統一化(JCCLS-GP3-P1 Supplement).日臨検標準会誌 19:53-55,2004
2)金井正光(監),奥村伸生,戸塚実,矢冨裕(編):臨床検査法提要 改訂第33版,金原出版,pp85-144,2010
3)伊藤機一,高橋勝幸(監),菊池春人,矢内充,油野友二(編):カラー図解 一般検査ポケットマニュアル 必須検査の進めかたと見かた,羊土社,pp12-57,2009
4)奥田清:尿自動分析システム.検と技 4:288-294,1976
5)石崎大輝,内本高之,齋藤真琴,他:尿定性分析装置3機種の基本性能および異常反応検出機能の比較検討.医学検査 65:620-628,2016
6)大野明美:尿試験紙の進化.臨病理 62:668-673,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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