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今月の!検査室への質問に答えます・2
静脈血で血液ガス分析検査をすることがあります.注意点について教えてください
著者: 松本剛12
所属機関: 1信州大学医学部病態解析診断学教室 2信州大学医学部附属病院臨床検査部
ページ範囲:P.173 - P.175
文献購入ページに移動血液ガス分析検査というと,もともとは動脈血液ガス分析が一般的でした.血液ガス分析検査の目的の1つに,患者の呼吸状態(肺でのガス交換)を評価することがあるため,動脈血を測定することはその目的に合致していると考えられます.その一方,静脈血で血液ガス分析検査をすることが広く行われています.静脈血で血液ガス分析検査を行うことのメリットは,動脈穿刺を行わなくてよいこと(他の血液検査と合わせて1回の穿刺で済む,穿刺がしやすく看護師でも採血が可能,止血時間が短いなど)です.このことは実際の臨床現場では大きなメリットですが,その解釈ができないと意味がないことになります.
本稿では,静脈血による血液ガス分析検査について,その解釈についての注意点をまとめます.
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