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文献概要
今月の特集1 子宮頸がんをめぐって
子宮頸がんの基礎と臨床
著者: 冨尾賢介1 大石元1
所属機関: 1国立国際医療研究センター病院産婦人科
ページ範囲:P.188 - P.194
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●子宮頸がんは年間約10,000人が罹患し,約3,000人が死亡する.2000年以降,わが国では増加している.
●治療は手術療法,放射線療法,薬物療法によって行われる.子宮頸がん検診によって早期発見することが重要である.
●ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症することから,HPV感染を予防することが重要である.
●子宮頸がん撲滅に向けた取り組みは世界各国で始まっている.わが国においても,がん検診の受診率およびHPV予防ワクチンの接種率の向上が重要課題となっている.
●子宮頸がんは年間約10,000人が罹患し,約3,000人が死亡する.2000年以降,わが国では増加している.
●治療は手術療法,放射線療法,薬物療法によって行われる.子宮頸がん検診によって早期発見することが重要である.
●ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症することから,HPV感染を予防することが重要である.
●子宮頸がん撲滅に向けた取り組みは世界各国で始まっている.わが国においても,がん検診の受診率およびHPV予防ワクチンの接種率の向上が重要課題となっている.
参考文献
1)川名敬:ヒトパピローマウイルス感染症の感染制御.医と薬学 78:1043-1052,2021
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5)日本産科婦人科学会,日本病理学会,日本医学放射線学会,他(編):子宮頸癌取扱い規約 臨床編 第4版,金原出版,p4,2020
6)日本産科婦人科学会:5-Year Survival by Stage,Treatment Started in 2015.婦人科腫瘍委員会報告 第63回治療年報,日本産科婦人科学会,p12,2015
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10)宮城悦子:子宮頸がんとHPV.医学と薬学 76:143-152,2019
11)松尾高司:動き続けるアメリカと子宮頸がん診療.産婦人科の実際 71:641-646,2022
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掲載誌情報