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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻3号

2023年03月発行

文献概要

今月の特集2 臨床検査で患者を救え!—知っておいてほしい疾患

炎症反応上昇,高度溶血

著者: 藤川裕恭1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科医学教育国際研究センター医学教育学部門

ページ範囲:P.224 - P.228

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はじめに—症例の背景

 敗血症は頻度の多い疾患群である.したがって,日頃の検査業務において,いわゆる炎症反応上昇〔白血球増多やC反応性蛋白(C-reactive protein:CRP)上昇など〕という結果を見掛ける機会は多いであろう.しかし,この日頃よく見掛ける炎症反応上昇のほかに,高度溶血という所見が加わってくると事態は急を要する.ここである疾患を想起し,普段はあまり行わないであろう,あの検査を追加で行うと,早期に診断に至ることができ,現場にいる臨床医や,患者およびその家族にとって,とても有益かもしれない.

参考文献

1)千嶋さやか:黄疸の鑑別—問診と診察,検査所見をふまえた鑑別疾患の要点.Hospitalist 6:623-628,2018
2)山浦久:潜血反応が陽性でも,尿沈渣中に赤血球がないのはなぜでしょうか?.臨検 61:398-399,2017
3)Reik H, Rubin SJ:Evaluation of the buffy-coat smear for rapid detection of bacteremia. JAMA 245:357-359,1981
4)Fujikawa H, Araki M:Clostridium perfringens Septicemia with Massive Intravascular Hemolysis. Intern Med 59:591,2020
5)Simon TG, Bradley J, Jones A, et al:Massive intravascular hemolysis from Clostridium perfringens septicemia: a review. J Intensive Care Med 29:327-333,2014
6)Shibazaki S, Yasumoto T, Nakaizumi T:Massive intravascular haemolysis due to Clostridium perfringens. BMJ Case Rep 2018:bcr2017223464,2018
7)長江弘子:意思表明と選択への支援:非がん疾患のACP.内科 127:213-216,2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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