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文献概要
増大号 チェックリストで見直す 検査と医療関連感染対策
はじめに−本書の活用の仕方
著者: 関谷紀貴1
所属機関: 1がん・感染症センター都立駒込病院 感染制御科・臨床検査科
ページ範囲:P.279 - P.279
文献購入ページに移動 臨床検査部門は,生きた方と亡くなられた方,さまざまな生体成分,ヒトと環境に存在する微生物を取り扱うため,医療関連施設において最も幅広くヒトおよびその周辺要素とかかわりがある部署の1つである.したがって,ヒトと微生物の接触機会のあり方も多様であるため,①医療関連感染対策に対する基本的な考え方をしっかり押さえること,②所属部署の特性に応じた適応と実践を理解すること,③自施設の利点と限界を踏まえた最善の感染対策を考えること,が重要である.標準予防策と経路別予防策を基本とした医療関連感染対策の原則が確立して一定の期間が経過しているが,新型コロナウイルス感染症の流行によってさまざまな課題が浮き彫りとなっている.あらためて医療関連感染対策に対する理解と実践を見直し,既知の感染症か否かを問わず安全に対応することが可能な体制作りが求められている.
本書は上述した3つの観点を意識して,臨床検査部門の感染対策の見直しに有効活用していただくことを念頭に構成されている.
本書は上述した3つの観点を意識して,臨床検査部門の感染対策の見直しに有効活用していただくことを念頭に構成されている.
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