臨床検査67巻4号

2023年04月発行

増大号 チェックリストで見直す　検査と医療関連感染対策

5章　平時の検査業務における医療関連感染対策の実際

一般検査：尿，糞便，髄液，穿刺液

著者： 大沼健一郎¹

所属機関： ¹神戸大学医学部附属病院検査部

ページ範囲：P.340 - P.345

文献概要

Check List

・一般検査従事中の病原体飛散のリスクを理解し，感染対策が適切に取られているか．

・尿に含まれる病原体を理解し，感染対策が適切に取られているか．

・糞便に含まれる病原体を理解し，感染対策が適切に取られているか．

・糞便にはアルコール耐性の病原微生物が存在することを理解して消毒薬などを準備する．

・髄液に含まれる病原体を理解し，感染対策が適切に取られているか．

・穿刺液（胸水，腹水，関節液）に含まれる病原体を理解し，感染対策が適切に取られているか．

参考文献

1）Centers for Disease Control and Prevention (CDC), the Healthcare Infection Control Practices Advisory Committee：2007 Guideline for Isolation Precautions: Preventing Transmission of Infectious Agents in Healthcare Settings， 2022（https://www.cdc.gov/infectioncontrol/pdf/guidelines/isolation-guidelines-H.pdf）（最終アクセス：2023年1月17日）

2）日本臨床検査医学会新型コロナウイルスに関するアドホック委員会：日常検査体制の基本的考え方の提言　2020年4月13日（第1版），2020（https://www.jslm.org/committees/COVID-19/20200413-2.pdf）（最終アクセス：2022年10月2日）

3）Borrow R, et al：Safe laboratory handling of Neisseria meningitidis. J Infect　68：305-312，2014

4）プリオン病のサーベイランスと感染予防に関する調査研究班・日本神経学会（監），プリオン病感染予防ガイドライン作成委員会（編）：プリオン病感染予防ガイドライン2020，2020（https://neurology-jp.org/guidelinem/prion/prion_2020.pdf）（最終アクセス：2022年10月2日）