臨床検査67巻4号

2023年04月発行

増大号 チェックリストで見直す　検査と医療関連感染対策 5章　平時の検査業務における医療関連感染対策の実際

微生物検査：迅速・培養検査

著者： 中山麻美¹

所属機関： ¹東北大学病院診療技術部検査部門

ページ範囲：P.354 - P.360

Check List

・適切なゾーニングがなされ，関係者以外の立ち入りを制限しているか．

・適切な防護具を使用し，適切なタイミングで手指衛生は実施されているか．

・迅速抗原検査や検体の培養検査は適切に管理された安全キャビネット内で実施されているか．

・検査室で決められた手順で検査を実施しているか．

・抗酸菌検査を実施する際はN95マスクを着用しているか．

・検体で汚染された場合の対応を理解しているか．

・廃棄物は適切に管理されて廃棄しているか．

・スタッフのバイオセーフティに関する教育訓練は実施されているか．

参考文献

1）バイオメディカルサイエンス研究会：実験室バイオセーフティマニュアル（第4版），朝日新聞出版，2022

2）北村敬，他（監・訳）：実験室バイオセーフティ指針（WHO第3版），バイオメディカルサイエンス研究会，2004

3）日本臨床衛生検査技師会（編）：臨床検査技師のための病院感染対策の実践ガイド　改訂版，日本臨床衛生検査技師会，2008

4）三澤成毅：微生物検査において病原体の取り扱いに必要なバイオセーフティ．検と技　50：1240-1249，2022

5）国公立大学附属病院感染対策協議会（編）：病院感染対策ガイドライン2018年版（2020年3月増補版），じほう，2020

6）日本結核・非結核性抗酸菌症学会（編）：抗酸菌検査ガイド2020，南江堂，2020