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文献詳細

雑誌文献

臨床検査67巻4号

2023年04月発行

文献概要

増大号 チェックリストで見直す 検査と医療関連感染対策 5章 平時の検査業務における医療関連感染対策の実際

細胞診・病理組織学的検査

著者: 渡智久1

所属機関: 1亀田総合病院臨床検査部

ページ範囲:P.370 - P.376

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Check List

・スタンダードプリコーションと感染経路別防止策を理解しているか.

・感染症などの非腫瘍性疾患の検体も取り扱っていることを十分に理解しているか.

・病理検査室は病原微生物を拡散しないために,感染区域と非感染区域を明確に区別し,スタッフ間で運用が徹底されているか.

・感染症を強く疑う患者については,検体提出時に主治医と病理検査室とが情報共有できる仕組みがあるか.

・未固定の検体を取り扱う場合は,安全キャビネット内で取り扱うことになっているか.

・気管支鏡で採取された検体の標本作製は,飛沫の吸引や周囲の環境を汚染しないような手技で実施できているか.

・術中迅速組織検査の標本作製手順,クリオスタット使用後の消毒などは適切な感染対策が取られているか.

・検体を取り扱うときや病理解剖時に着用しなければならない個人用防護具を理解しており,正しく着用できるか.

・病理解剖で感染リスクの高い操作を理解し,適切な対応ができているか.

・使用後の器具について,洗浄,滅菌方法,廃棄方法を正しく理解できているか.

・プリオン病とプリオン病以外の病原微生物について,消毒法の違いを理解し,正しく消毒ができているか.

・各工程についてマニュアルが整備され,無駄のない対策が取られているか.

参考文献

1)細胞検査士会(編):細胞診検体処理法 病巣直接採取材料の塗抹・処理.細胞診標本作製マニュアル 呼吸器 第2版,細胞検査士会,pp20-21,2012
2)厚生労働省健康局結核感染症課長:感染症法に基づく消毒・滅菌の手引きについて(健感発1227第1号,平成30年12月27日),厚生労働省,2018
を伴うご遺体の取扱いに関する日本解剖学会の指針(2020年3月)(https://www.anatomy.or.jp/file/pdf/guideline/infection_remain_2003.pdf)(最終アクセス:2022年12月22日)
4)日本神経病理学会プリオン病剖検・病理検査推進委員会:プリオン病症例の剖検を安全に行うためのポイント.厚生労働行政推進調査事業費補助金(難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業))プリオン病のサーベイランスと感染予防に関する調査研究班 プリオン病の剖検マニュアル 第2版,日本神経病理学会,pp8-12,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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