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雑誌詳細

文献概要

増大号 チェックリストで見直す 検査と医療関連感染対策 8章 感染性医療廃棄物

感染性医療廃棄物の分類と取り扱いの実際

著者: 古谷直子1

所属機関: 1亀田総合病院 地域感染症疫学・予防センター

ページ範囲:P.442 - P.449

Check List

・感染性廃棄物管理の目的を確認する:感染性廃棄物を安全に処理することで,従業員・患者・地域住民・訪問者の感染リスクを最小限にすることや,廃棄物に関する法令を順守することができる.

・感染性廃棄物の有無を判断する:感染性廃棄物の判断フローを参考に感染性廃棄物の有無を確認する.

・感染性廃棄物は形状によって容器が異なる:鋭利なもの,液状または泥状のもの,固形状のものによって容器とハザードマークが異なる.

・廃棄容器の設置は業務内容を確認しながら決定する:感染性廃棄物は速やかに廃棄できるように廃棄容器の設置場所を検討する.

・感染性廃棄物は容器の8割まで入れて封をする:廃棄容器が溢れてしまうと廃棄物を容器に入れるときに中から廃棄物が飛び出してしまうため,容器容量の8割まで入れたら封をする.

・感染性廃棄物は安全に搬送する:廃棄容器を密閉し,廃棄物が流出しないように容器が転倒しないよう搬送する.

・感染性廃棄物の保管は決められた場所とする:感染性廃棄物による周囲環境の汚染が起こらないようにするため,決められ場所以外には保管しない.

参考文献

1)環境省環境再生・資源循環局:廃棄物処理法に基づく 感染性廃棄物処理マニュアル 令和4年6月(https://www.env.go.jp/content/000044789.pdf)(最終アクセス:2022年12月12日)
●Pate WJ, et al:Waste Management. The APIC Text, Association for Professionals in Infection Control and Epidemiology,2022

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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