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今月の特集 脳脊髄液検査—その基礎と新しい展開
扉
著者: 山田俊幸1
所属機関: 1自治医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.489 - P.489
文献購入ページに移動 脳脊髄液は中枢神経系組織に囲まれたスペースを満たす液であることから,中枢神経系の代謝の状態が反映される貴重な試料といえます.しかし,測定される物質によっては生理的な意義や濃度が不明なものが少なくありません.また,穿刺液であるため,末梢血の混入などサンプリングの影響を受けることがあります.以上のことから,検査値の解釈には慎重を要します.また,その採取が限定されるため,検査頻度は高くはなく,なんとなくとっつきづらいイメージがあります.
本特集では,総論として基本的なことから確認するため,脳脊髄液の成り立ち,その採取,一般的な検査の意義をまず解説いただきました.各論では,病態ごとに関連する検査異常を取り上げました.また,認知症や精神疾患のバイオマーカーなど予防医学的な視点も加えてあります.現時点での脳脊髄液の検査のバイブルとして,ぜひご活用ください.
本特集では,総論として基本的なことから確認するため,脳脊髄液の成り立ち,その採取,一般的な検査の意義をまず解説いただきました.各論では,病態ごとに関連する検査異常を取り上げました.また,認知症や精神疾患のバイオマーカーなど予防医学的な視点も加えてあります.現時点での脳脊髄液の検査のバイブルとして,ぜひご活用ください.
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