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今月の特集 脳脊髄液検査—その基礎と新しい展開
精神科領域における脳脊髄液検査の可能性
著者: 服部功太郎1 榎田嵩子1
所属機関: 1国立精神・神経医療研究センターメディカル・ゲノムセンターバイオリソース部
ページ範囲:P.555 - P.558
文献購入ページに移動●精神疾患領域では脳脊髄液の採取時の不安や苦痛への,よりいっそうの配慮が求められる.楽な姿勢,極細針による皮内麻酔,無外傷性針の使用などによって不安や苦痛を軽減することが可能である.
●脳脊髄液検査は高齢うつ病とAlzheimer病との鑑別,あるいは統合失調症と抗NMDA受容体抗体脳炎との鑑別に有用である.
●うつ病や統合失調症などの精神疾患は症候群であり,そのなかに含まれる分子亜型を反映した脳脊髄液マーカーの開発が求められる.
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