文献詳細
文献概要
今月の特集1 知っておきたい! 鎮静と生理機能検査
検査の鎮静・鎮痛
著者: 宮坂清之12 長坂安子2
所属機関: 1聖路加国際病院麻酔科 2東京女子医科大学病院麻酔科
ページ範囲:P.808 - P.814
文献購入ページに移動Point
●鎮静は患者の苦痛を軽減する,人道的な観点からも必要な医療提供体制である.
●鎮静と麻酔(全身麻酔)は一連のものであり,生理的な睡眠と異なり呼吸や循環を抑制したり,停止させる危険性を常に伴う.
●鎮静そのものが侵襲的な医行為である.鎮静には独立した管理体制が必要であり,検査や処置の実施や補助と兼務することは安全ではない.
●自施設の鎮静管理の安全性に懸念がある場合,積極的に進言し麻酔科などの専門家と相談する.
●日本麻酔科学会「安全な鎮静のためのプラクティカルガイド」,「安全な麻酔のためのモニター指針」,「術前絶飲食ガイドライン」をはじめ,各種ガイドラインを参照し順守すること.
●鎮静は患者の苦痛を軽減する,人道的な観点からも必要な医療提供体制である.
●鎮静と麻酔(全身麻酔)は一連のものであり,生理的な睡眠と異なり呼吸や循環を抑制したり,停止させる危険性を常に伴う.
●鎮静そのものが侵襲的な医行為である.鎮静には独立した管理体制が必要であり,検査や処置の実施や補助と兼務することは安全ではない.
●自施設の鎮静管理の安全性に懸念がある場合,積極的に進言し麻酔科などの専門家と相談する.
●日本麻酔科学会「安全な鎮静のためのプラクティカルガイド」,「安全な麻酔のためのモニター指針」,「術前絶飲食ガイドライン」をはじめ,各種ガイドラインを参照し順守すること.
参考文献
1)日本麻酔科学会安全委員会:安全な鎮静のためのプラクティカルガイド,日本麻酔科学会,2022
2)American Society of Anesthesiologists Task Force on Sedation and Analgesia by Non-Anesthesiologists:Practice guidelines for sedation and analgesia by non-anesthesiologists. Anesthesiology 96:1004-1017,2002
3)日本AED財団:AEDの知識(https://aed-zaidan.jp/knowledge/index.html)(最終アクセス:2023年4月26日)
4)日本麻酔科学会:安全な麻酔のためのモニター指針,2019
5)日本麻酔科学会:周術期禁煙ガイドライン,2015
6)日本麻酔科学会:公益社団法人日本麻酔科学会 術前絶飲食ガイドライン,2012
7)Frykholm P, Disma N, Andersson H, et al:Pre-operative fasting in children: A guideline from the European Society of Anaesthesiology and Intensive Care. Eur J Anaesthesiol 39:4-25,2022
8)Weimann A, Braga M, Carli F, et al:ESPEN guideline: Clinical nutrition in surgery. Clin Nutr 36:623-650,2017
9)Aldrete JA:Modifications to the postanesthesia score for use in ambulatory surgery. J Perianesth Nurs 13:148-155,1998
10)Metzner J, Posner KL, Domino KB:The risk and safety of anesthesia at remote locations: the US closed claims analysis. Curr Opin Anaesthesiol 22:502-508,2009
11)Anesthesia Patient Safety Foundation:Perioperative Patient Safety Priorities(https://www.apsf.org/patient-safety-priorities/)(最終アクセス:2023年4月26日)
掲載誌情報