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今月の特集2 神経・筋疾患の超音波検査
末梢神経における超音波検査の実際
著者: 塚本浩1
所属機関: 1けんせいクリニック
ページ範囲:P.850 - P.857
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●神経エコーは簡便かつ非侵襲的に末梢神経の形態評価を行うことができる.
●神経エコーは主に断面積(CSA)の増減をもって異常所見を判断する.異常所見を認めた場合,真の“病因である異常”かどうかを考える.
●頸神経根エコーの高位同定はC6/7の椎体横突起前結節の有無をもって同定する方法が簡便で間違いが少ない.
●神経エコーの正常値を提示するが,より厳格な研究を行う場合には自施設で作成するのが望ましい.
●神経エコーは簡便かつ非侵襲的に末梢神経の形態評価を行うことができる.
●神経エコーは主に断面積(CSA)の増減をもって異常所見を判断する.異常所見を認めた場合,真の“病因である異常”かどうかを考える.
●頸神経根エコーの高位同定はC6/7の椎体横突起前結節の有無をもって同定する方法が簡便で間違いが少ない.
●神経エコーの正常値を提示するが,より厳格な研究を行う場合には自施設で作成するのが望ましい.
参考文献
1)Van den Bergh PYK, van Doorn PA, Hadden RDM, et al:European Academy of Neurology/Peripheral Nerve Society guideline on diagnosis and treatment of chronic inflammatory demyelinating polyradiculoneuropathy: Report of a joint Task Force-Second revision. J Peripher Nerv Syst 26:242-268,2021
2)Cartwright MS, Passmore LV, Yoon JS, et al:Cross-sectional area reference values for nerve ultrasonography. Muscle Nerve 37:566-571,2008
3)塚本浩:末梢神経・筋エコー.臨床神経生理検査入門(宇川義一編),中山書店,p260,2017
4)Watanabe D, Tsukamoto H, Abe T, et al:Ultrasonographic evaluation reveals thinning of cervical nerve roots and peripheral nerves in spinal and bulbar muscular atrophy. Neurol Sci 43:4267-4274,2022
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