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増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす! 1章 心電図がみるみる読めるようになる基礎知識
心臓の解剖と心筋活動電位
著者: 河合利子1
所属機関: 1新渡戸文化短期大学臨床検査科
ページ範囲:P.1128 - P.1135
文献購入ページに移動はじめに
心臓は規則正しく拡張と収縮を繰り返し,私たちの身体のすみずみまで血液を循環させてくれる.そのことから心臓は時計内蔵の精密なポンプともいわれる.そこには規則正しい電気的興奮の発生と,心房から心室への連続的な興奮伝導が存在する.目的達成のため100〜200億ともいわれる細胞群を総合統御する機構細胞群を刺激伝導系という.命の原点ともいうべきその仕組みをマクロとミクロの視点から考えてみよう.
心臓は規則正しく拡張と収縮を繰り返し,私たちの身体のすみずみまで血液を循環させてくれる.そのことから心臓は時計内蔵の精密なポンプともいわれる.そこには規則正しい電気的興奮の発生と,心房から心室への連続的な興奮伝導が存在する.目的達成のため100〜200億ともいわれる細胞群を総合統御する機構細胞群を刺激伝導系という.命の原点ともいうべきその仕組みをマクロとミクロの視点から考えてみよう.
参考文献
1)今西愿:正常心筋細胞の電気生理学.エレクトロニクスの臨 9:1-12,1980
2)兼本成斌:心筋の興奮と心電曲線.はじめての心電図 第2版増補版,医学書院,pp21-23,2014
●L.H.オピー(編著),岩瀬三紀,他(監訳):オピーの心臓生理学 細胞から循環まで,西村書店,2008
●中谷晴昭,他:そうだったのか! 臨床に役立つ不整脈の基礎,メディカル・サイエンス・インターナショナル,2012
●Mendelsohn ME, et al:Braunwald's Heart Disease: Review and Assessment: to Accompany Braunwald's Heart Disease, 5th ed, W. B. Saunders, Philadelphia,1997
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