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文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻10号

2024年10月発行

文献概要

増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす! 1章 心電図がみるみる読めるようになる基礎知識

心電図の記録の方法

著者: 河合昭人1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院中央検査部

ページ範囲:P.1136 - P.1143

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心電図の成り立ち

 心電図とは,心臓から得られた電気的活動を体表面から電極を通して記録された波形である.始めに区別しておきたいのは,心電図モニターと標準12誘導心電図の違いである.心電図モニターとは体表面に3個の電極を貼り付け得られた1つの心電図波形のことであり,入院中の患者の心電図のモニタリングなどに用いられる.標準12誘導心電図とは体表面に10個の電極を装着し得られた12個の心電図波形のことであり,12個の波形より不整脈や心筋梗塞などの評価に用いられる.本稿でいう心電図とは,注意書きがなければ標準12誘導心電図のことである.

 心電図の波形には双極誘導と単極誘導がある.双極誘導は関電極間の電位差を記録し,単極誘導は関電極と起電力の影響を受けない不関電極との電位差を記録する.装着部位と誘導方法を表1に示す.

参考文献

1)日本循環器学会,他:2017−2018年度活動 急性冠症候群ガイドライン(2018年改訂版),2022(https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/11/JCS2018_kimura.pdf)(最終アクセス:2024年6月13日)
2)河合昭人:心電図の記録と基本的な読み方の実際 心電図記録の実際.臨検 60:1144-1150,2016
3)日本不整脈心電学会 チーム医療委員会 臨床検査技師部会(編):日本不整脈心電学会 チーム医療委員会 臨床検査技師部会 活動報告 12誘導心電図検査技師 臨床検査技師部会のメソッド,日本不整脈心電学会,2021(https://new.jhrs.or.jp/pdf/book/shoseki_12yudo.pdf)(最終アクセス:2024年6月13日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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