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文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻10号

2024年10月発行

文献概要

増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす! 2章 波形に注目—読み解くポイント

—QRSの異常—R波の増高減高

著者: 髙安幸太郎1 井上耕一2

所属機関: 1西宮市立中央病院循環器内科 2国立病院機構大阪医療センター循環器内科

ページ範囲:P.1166 - P.1170

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はじめに

 QRS波形は心室の心筋の脱分極の総和によって形成される.QRS波形の始まりが下向きの振れである場合はそれをQ波,最初の上向きの振れをR波,R波に続く下向きの振れをS波と呼ぶ.これらQRS complexの異常は心筋の異常や基礎心疾患の存在を示唆しており,心電図スクリーニングにおいて特に重要である.

 本稿では,そのなかでもQRS波の振幅(波高)に注目して,振幅に影響を及ぼす要素や増高と減高の機序,代表的な疾患について紹介する.

参考文献

1)髙安幸太郎,他:QRS波の増高と減高.心電図 42:237-240,2022
2)秋山俊雄:QRS波の振幅による予後の予測.心電図 32:29-47,2012
3)水上和也,他:QRSの異常—R波の高低.臨検 60:1187-1192,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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