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増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす! 2章 波形に注目—読み解くポイント
—QRSの異常—R波の増高減高
著者: 髙安幸太郎1 井上耕一2
所属機関: 1西宮市立中央病院循環器内科 2国立病院機構大阪医療センター循環器内科
ページ範囲:P.1166 - P.1170
文献購入ページに移動QRS波形は心室の心筋の脱分極の総和によって形成される.QRS波形の始まりが下向きの振れである場合はそれをQ波,最初の上向きの振れをR波,R波に続く下向きの振れをS波と呼ぶ.これらQRS complexの異常は心筋の異常や基礎心疾患の存在を示唆しており,心電図スクリーニングにおいて特に重要である.
本稿では,そのなかでもQRS波の振幅(波高)に注目して,振幅に影響を及ぼす要素や増高と減高の機序,代表的な疾患について紹介する.
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