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文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻10号

2024年10月発行

文献概要

増大号 心電図判読のスタンダード 基本を極めて臨床で活かす! 7章 教えて先生!

ヒス束ペーシング・左脚領域ペーシングを知りたい!

著者: 藤生克仁12

所属機関: 1東京大学医学部附属病院不整脈センター 2東京大学大学院医学系研究科先進循環器病学

ページ範囲:P.1316 - P.1319

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はじめに

 心臓生理的ペーシング(cardiac physiologic pacing:CPP)は,心臓の自然な電気的活動を模倣することにより,特に心室の同期を改善して心不全のリスクを減少させる治療戦略である1).このCPPには,右心室リードと冠静脈内に左心室リードを挿入して,左心室を複数個所からペーシングする心臓再同期療法(cardiac resynchronization therapy:CRT)が含まれ,さらに近年広く行われるようになってきているヒス束や左脚などの刺激伝導系をペーシングする刺激伝導系ペーシング(conduction system pacing:CSP)を含む広範な概念である.

 本稿で取り上げるのは,CSPのなかの2つの主要な方法である,ヒス束ペーシング(His bundle pacing:HBP)と左脚領域ペーシング(left bundle branch area pacing:LBBAP)である.近年ではその簡便さからLBBAPがより一般的に行われている.

参考文献

1)Chung MK, et al:2023 HRS/APHRS/LAHRS guideline on cardiac physiologic pacing for the avoidance and mitigation of heart failure. Heart Rhythm 20:e17-e91,2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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