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文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻12号

2024年12月発行

今月の特集2 日常診療に潜む再興感染症

エムポックス

著者: 石金正裕123

所属機関: 1国立国際医療研究センター病院国際感染症センター 2国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター 3国立国際医療研究センターWHO協力センター

ページ範囲:P.1503 - P.1507

文献概要

Point

●エムポックスは,エムポックスウイルスによる急性発疹性疾患で,わが国では感染症法の4類感染症に位置付けられている.

●主な感染経路は,性的接触時の皮膚・粘膜接触である.

●典型的な症状は,前駆症状(発熱,頭痛,リンパ節腫脹)後の皮疹であるが,前駆症状を認めないこともある.

●確定診断のためには,行政検査による皮膚検体などを用いたPCR検査が必要となる.

●治療の基本は,対症療法による支持療法と疼痛コントロールである.

参考文献

1)エムポックス診療の手引き編集委員会:エムポックス 診療の手引き 第2.0版,2024(https://www.mhlw.go.jp/content/001183682.pdf)(最終アクセス:2024年10月2日)
2)World Health Organization:Mpox (https://www.who.int/health-topics/mpox#tab=tab_1)(最終アクセス:2024年10月2日)
3)厚生労働省:エムポックスについて(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/monkeypox_00001.html)(最終アクセス:2024年10月2日)
4)国立感染症研究所,国立国際医療研究センター国際感染症センター:エムポックス患者とエムポックス疑い例への感染予防策,2023(https://www.niid.go.jp/niid/en/2013-03-15-04-55-59/2595-disease-based/sa/monkeypox/cfeir/11196-monkeypox-01.html)(最終アクセス:2024年10月2日)
5)国立感染症研究所:病原体検出マニュアル エムポックスウイルス 第4版(令和5年6月),2023(https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/mpox20230531.pdf)(最終アクセス:2024年10月2日)
6)Japan Registry of Clinical Trials(jRCT):エムポックスと天然痘に対する経口テコビリマット治療の有効性および安全性を検討する多施設共同非盲検二群間比較試験(https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTs031220169)(最終アクセス:2024年10月2日)
7)Japan Registry of Clinical Trials(jRCT):エムポックスと天然痘に対するワクシニア免疫グロブリンの有効性および安全性を検討する多施設共同単群試験(https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCTs031220744)(最終アクセス:2024年10月2日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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