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今月の特集 こどもと臨床検査
こどもの呼吸器系疾患の特徴と臨床検査の重要性
著者: 西恵美里1 冨田健太朗1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部小児科学教室
ページ範囲:P.272 - P.279
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●小児の呼吸器系疾患を考える場合,成人と異なる解剖学的・生理学的特徴を理解する必要がある.
●小児では血液ガス分析を行う際,動脈血ガス分析ではなく足底からの採血(いわゆるヒールカット)による毛細ガス分析や静脈血ガス分析が行われることがあるが,それらの解釈には多少の注意を要する.
●肺機能検査は気道抵抗や肺活量などを客観的に評価することができ,小児においても有用である.おおむね5〜6歳以上の小児では肺機能検査が実施可能といわれている.
●小児の呼吸器系疾患を考える場合,成人と異なる解剖学的・生理学的特徴を理解する必要がある.
●小児では血液ガス分析を行う際,動脈血ガス分析ではなく足底からの採血(いわゆるヒールカット)による毛細ガス分析や静脈血ガス分析が行われることがあるが,それらの解釈には多少の注意を要する.
●肺機能検査は気道抵抗や肺活量などを客観的に評価することができ,小児においても有用である.おおむね5〜6歳以上の小児では肺機能検査が実施可能といわれている.
参考文献
1)冨田健太朗:呼吸不全.小児内科 52(増刊号 小児疾患診療のための病態生理1):34-41,2020
2)長尾みづほ:病態評価のための検査法.小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2017(荒川浩一,足立雄一,海老澤元宏,他監,日本小児アレルギー学会),協和企画,pp70-73,2017
3)橘一也(編):いますぐ知りたい小児の気道・呼吸管理,克誠堂出版,2023
4)手塚純一郎,高瀬真人(監),日本小児呼吸器学会:小児呼吸機能検査ハンドブック2020年改訂版,協和企画,p11,16,2019
5)米国睡眠医学会(著),日本睡眠学会診断分類委員会(監訳):睡眠障害国際分類 第3版,ライフ・サイエンス,2018
1)高木康(監),山田俊幸,大西宏明(編):標準臨床検査医学 第5版,医学書院,2023
2)日本集中治療医学会(編):集中治療超音波画像診断テキスト,中外医学社,2023
3)宮崎総一郎,千葉伸太郎,中田誠一(編):小児の睡眠呼吸障害マニュアル 第2版,全日本病院出版会,2020
4)石和田稔彦,新庄正宜(監),小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会:小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022,協和企画,2022
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