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文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻3号

2024年03月発行

文献概要

今月の特集 こどもと臨床検査

こどもの腎臓・免疫疾患の特徴と臨床検査の重要性

著者: 池住洋平1

所属機関: 1藤田医科大学医学部小児科学

ページ範囲:P.287 - P.293

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Point

●こどもの腎疾患として頻度の高いネフローゼ症候群や糸球体腎炎はその発症機序や病態に何らかの免疫系の異常が関与する.

●学校検尿制度が導入されているわが国では,こどもの慢性糸球体腎炎は早期に発見され,慢性糸球体腎炎を原因として末期腎不全に至る患者は減少した.

●腎機能評価に用いられるクレアチニン(Cr)など各種検査のこどもの基準値は成人とは異なることに留意する必要がある.

参考文献

1)日本腎臓学会(編):小児における腎生検.腎生検ガイドブック2020,東京医学社,pp70-90,2020
2)血尿診断ガイドライン編集委員会(編):血尿診断ガイドライン2013,ライフサイエンス出版,2013
3)Uemura O, Honda M, Matsuyama T, et al:Age, gender, and body length effects on reference serum creatinine levels determined by an enzymatic method in Japanese children: a multicenter study. Clin Exp Nephrol 15:694-699,2011
4)日本小児腎臓病学会(編):小児IgA腎症診療ガイドライン2020,診断と治療社,2020
5)日本小児腎臓病学会(監):小児特発性ネフローゼ症候群診療ガイドライン2020,診断と治療社,2020
6)Cattran DC, Feehally J, Cook T, et al:Kidney disease: Improving global outcomes (KDIGO) glomerulonephritis work group. KDIGO clinical practice guideline for glomerulonephritis. Kidney Int Suppl 2:139-274,2012
7)溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン作成班(編):溶血性尿毒症症候群の診断・治療ガイドライン,東京医学社,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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