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今月の特集 こどもと臨床検査
こどもの神経系疾患の特徴と臨床検査の重要性
著者: 須貝研司1
所属機関: 1重症児・者福祉医療施設ソレイユ川崎小児科
ページ範囲:P.305 - P.311
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●こどもの神経系疾患は,脳,脊髄,末梢神経,神経筋接合部,筋の障害のいずれかにかかわる機能異常であり,ほとんどの疾患で,診断,治療方針の決定,治療結果の評価と経過の追跡のために神経生理検査が必須である.
●日常業務で遭遇することが少ない疾患も多いが,必要な検査と測定項目,その意味を理解しておく必要がある.
●こどもの神経生理検査は,本人が検査の内容や必要性を理解できていないことが多いので,家族に十分説明し,家族から本人に十分説明してもらう必要がある.
●動くと検査ができない,あるいは痛みを伴う検査は困難で,鎮静が必要となることが少なくないなど,種々の注意と工夫を要する.
●年齢により正常値が変化するので,検査結果をおとなの基準で判断できない.
●こどもの神経系疾患は,脳,脊髄,末梢神経,神経筋接合部,筋の障害のいずれかにかかわる機能異常であり,ほとんどの疾患で,診断,治療方針の決定,治療結果の評価と経過の追跡のために神経生理検査が必須である.
●日常業務で遭遇することが少ない疾患も多いが,必要な検査と測定項目,その意味を理解しておく必要がある.
●こどもの神経生理検査は,本人が検査の内容や必要性を理解できていないことが多いので,家族に十分説明し,家族から本人に十分説明してもらう必要がある.
●動くと検査ができない,あるいは痛みを伴う検査は困難で,鎮静が必要となることが少なくないなど,種々の注意と工夫を要する.
●年齢により正常値が変化するので,検査結果をおとなの基準で判断できない.
参考文献
1)須貝研司:小児の生理機能検査 脳神経疾患編.検と技 43:228-236,2015
1)佐々木征行,中川栄二,小牧宏文,他(編著):国立精神・神経医療研究センター 脳神経小児科診断・治療マニュアル 改訂第4版,診断と治療社,2022
2)大熊輝男,松岡洋夫,上埜高志,他:臨床脳波学 第6版,医学書院,2016
3)廣瀬和彦:筋電図判読テキスト 第2版,文光堂,2007
4)木村淳,幸原伸夫:神経伝導検査と筋電図を学ぶ人のために 第2版,医学書院,2010
5)小児脳機能研究会(編):愉しく学ぼう小児の臨床神経生理 ベッドサイドで役立つ見方・考え方,診断と治療社,2015
6)日本臨床神経生理学会(編):誘発電位測定マニュアル2019,診断と治療社,2019
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