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文献概要
今月の特集 肥満と健康障害 肥満と健康障害
月経異常・女性不妊
著者: 横山真紀1 杉山隆1
所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座
ページ範囲:P.619 - P.623
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●肥満は月経異常や女性不妊と関連する.
●背景メカニズムとしてインスリン抵抗性や高アンドロゲン血症を中心とした内分泌学的異常が重要である.
●肥満の病態とオーバーラップし,月経異常や不妊症をもたらす多囊胞性卵巣症候群(PCOS)がある.
●減量により肥満やPCOSに伴う月経異常の改善や妊孕能の回復が認められる.
●現体重の5〜10%の減量を目標とし生活習慣の改善を行う.
●肥満は月経異常や女性不妊と関連する.
●背景メカニズムとしてインスリン抵抗性や高アンドロゲン血症を中心とした内分泌学的異常が重要である.
●肥満の病態とオーバーラップし,月経異常や不妊症をもたらす多囊胞性卵巣症候群(PCOS)がある.
●減量により肥満やPCOSに伴う月経異常の改善や妊孕能の回復が認められる.
●現体重の5〜10%の減量を目標とし生活習慣の改善を行う.
参考文献
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5)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会(編):CQ326 多囊胞性卵巣症候群(PCOS)の診断と治療は?.産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023,日本産科婦人科学会,pp166-168,2023
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10)Liao J, Yin Y, Zhong J, et al:Bariatric surgery and health outcomes: An umbrella analysis. Front Endocrinol 13:1016613,2022
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