文献詳細
医療紛争の事例から学ぶ・9
文献概要
はじめに
業務範囲の拡大は,法的責任の拡大を伴う.重大な医療事故が発生した場合には,被害者救済を目的とした民事事件だけでなく,刑事責任が追及されることもありうる.そして,刑事事件の捜査段階で,医療従事者は被疑者あるいは証人的立場で供述を求められる.その際に作成される供述調書は,後の裁判で犯罪事実を証明する重要な証拠として用いられることになる.連載第9回では,刑事手続における被疑者の供述調書の取扱いについて解説する.
業務範囲の拡大は,法的責任の拡大を伴う.重大な医療事故が発生した場合には,被害者救済を目的とした民事事件だけでなく,刑事責任が追及されることもありうる.そして,刑事事件の捜査段階で,医療従事者は被疑者あるいは証人的立場で供述を求められる.その際に作成される供述調書は,後の裁判で犯罪事実を証明する重要な証拠として用いられることになる.連載第9回では,刑事手続における被疑者の供述調書の取扱いについて解説する.
参考文献
1)福島地方裁判所平成20年8月20日判決
2)改正刑訴法に関する刑事手続の在り方協議会:改正刑訴法に関する刑事手続の在り方協議会第7回会議配布資料22 供述の任意性・信用性が争われた事件における裁判所の判断状況,2023(https://www.moj.go.jp/content/001399500.pdf)(最終アクセス:2024年1月18日)
掲載誌情報