臨床検査68巻6号

2024年06月発行

今月の特集 免疫・アレルギー性肺疾患と検査 検査各論

生理機能検査

著者： 山澤稚子¹

所属機関： ¹慶應義塾大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲：P.759 - P.764

Point

●免疫・アレルギー性肺疾患を評価する生理検査項目には，スパイロメトリー，気管支拡張薬反応性検査，気道過敏性検査，呼気一酸化窒素（NO）検査，肺拡散能（DL_CO）検査がある．

●気管支喘息の診断・重症度評価・治療効果を把握するうえで，呼吸機能検査は最も重要な生理機能検査である．

●検査項目の特性を把握することにより，診断，治療選択肢の判断に有益な情報が得られる．

参考文献

1）日本呼吸器学会肺生理専門委員会呼吸機能検査ハンドブック作成委員会（編）：呼吸機能検査ハンドブック，メディカルレビュー社，2021

2）東條尚子，須賀洋子，池田勇一，他：今月の特集2　実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技．臨検　60：171-216，2016

3）今野哲，福永興壱，玉田勉，他：特集　免疫・アレルギー性肺疾患　Editorial・トピックス．日内会誌　111：2075-2126，2022

4）竹村昌也，新実彰男：内科　生理機能検査からの評価．アレルギー免疫　22：216-223，2015

5）佐野博幸，佐野安希子，松本久子，他：呼吸器領域のアレルギーとその検査．臨検　66：1007-1013，2022

6）薄場彩乃，粒来崇博：気道過敏性試験．アレルギー免疫　25：1018-1025，2018