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文献概要
今月の特集 超音波検査士に必要な医用超音波の基礎
ドプラ法
著者: 大村眞朗1
所属機関: 1富山大学学術研究部工学系
ページ範囲:P.944 - P.952
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●ドプラ効果とは波の発生源に対して観測点が移動することで,観測される波長(周波数)が変化する現象であり,超音波ドプラ法では血流の分布や速度を計測できる.
●ドプラ法では反射波の周波数変化(ドプラ偏移周波数)を測定しており,ドプラ偏移周波数,送信波の周波数,ドプラ入射角,音速の関係式から血流速度が算出される.
●ドプラ入射角による角度補正,ドプラスペクトルの見え方,折り返し現象が生じない設定条件を念頭に置き,血流速度の定量値を正確に測定することが重要である.
●ドプラ効果とは波の発生源に対して観測点が移動することで,観測される波長(周波数)が変化する現象であり,超音波ドプラ法では血流の分布や速度を計測できる.
●ドプラ法では反射波の周波数変化(ドプラ偏移周波数)を測定しており,ドプラ偏移周波数,送信波の周波数,ドプラ入射角,音速の関係式から血流速度が算出される.
●ドプラ入射角による角度補正,ドプラスペクトルの見え方,折り返し現象が生じない設定条件を念頭に置き,血流速度の定量値を正確に測定することが重要である.
参考文献
1)菅原将代,赤井淳,千明真弓,他:超音波検査による内頸動脈狭窄診断におけるドプラ入射角の影響.脈管学 54:91-96,2014
2)松尾汎:超音波による頸動脈病変の標準的評価法2017,2017
3)松尾汎(監・編),長束一行,濵口浩敏(編):標準頸動脈エコー テクニックと意義,日本医事新報社,2018
4)日本超音波検査学会(監),佐藤洋(編):血管超音波テキスト 第2版,医歯薬出版,2019
5)中林功一,山口健二:図解によるわかりやすい流体力学,森北出版,2010
6)長井裕:絵でみる超音波 改訂第3版,南江堂,2012
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