icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻8号

2024年08月発行

文献概要

今月の特集 超音波検査士に必要な医用超音波の基礎

超音波診断装置

著者: 長谷川英之1

所属機関: 1富山大学学術研究部工学系

ページ範囲:P.953 - P.962

文献購入ページに移動
Point

●超音波診断装置は,体内の断層像や血流の情報をリアルタイムに表示できる,臨床検査において広く用いられる装置であり,基本構成は超音波プローブ,制御部,送受信部,スキャンコンバータ,表示部からなる.

●超音波画像を構築するためには,所望の位置に超音波を送信するとともにその位置からの超音波エコー信号を計測する必要があり,配列型探触子を用いたビームフォーミング処理が行われる.

●超音波画像では振幅が大きく異なるエコー信号を同時に表示する必要があり,また,伝搬に伴い超音波が減衰するため深部からのエコー信号は減弱する.そのようなエコー信号を視認性よく表示するために対数増幅やSTC(sensitivity time control)などの調整が行われる.

参考文献

1)Jensen JA:A model for the propagation and scattering of ultrasound in tissue. J Acoust Soc Am 89:182-190,1991
2)Jensen JA, Svendsen NB:Calculation of pressure fields from arbitrarily shaped, apodized, and excited ultrasound transducers. IEEE Trans Ultrason Ferroelectr Freq Control 39:262-267,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?