icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査68巻8号

2024年08月発行

文献概要

今月の特集 超音波検査士に必要な医用超音波の基礎

プローブ(探触子)

著者: 竹内真一1 椎葉倫久2

所属機関: 1東京都市大学理工学部電気電子通信工学科 2日本医療科学大学臨床工学科

ページ範囲:P.963 - P.973

文献購入ページに移動
Point

●プローブの基本構造は,圧電振動子,背板,音響整合層などから成っている.振動の仕方は,これらの固有音響インピーダンス(音響特性インピーダンス)の大小関係に依存する.

●チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)とポリフッ化ビニリデン(PVDF)は,代表的な圧電材料である.これらの特徴とこれらを利用した探触子の動作特性についての理解が重要である.

●機械走査方式および電子走査方式の種類と原理および,走査方式によって得られる超音波診断画像についての理解を深めることが重要である.

●特殊超音波プローブとして,体腔内プローブ,穿刺用プローブ,術中プローブがある.

参考文献

1)竹内真一,内田武吉,椎葉倫久,他:医用超音波工学の基礎 資格試験の受験から新技術の入り口まで,コロナ社,pp54-79,2021
2)竹内真一:チュートリアル—はじめての超音波圧電素子:圧電材料の選択法,特性測定法や等価回路,そして応用例について はじめての水中超音波トランスデューサ.日音響会誌 72:264-272,2016
3)竹内真一:圧電振動子を用いた超音波プローブの設計入門 第1回 圧電振動子と超音波プローブ.超音波テクノ 28:105,2016
4)森秀明,竹内真一:腹部超音波A side 基礎と臨床のキーポイント37,メジカルビュー社,pp83-89,2007
5)竹内真一:圧電振動子を用いた超音波プローブの設計入門 第1回 圧電振動子と超音波プローブ.超音波テクノ 28:103,2016
6)超音波便覧編集委員会(編):超音波便覧,丸善出版,pp113-129,1999
7)伊東紘一,平田經雄(編著),八木晋一,遠藤信行:超音波医学TEXT 基礎超音波医学,医歯薬出版,pp46-48,60-69,1999
8)甲子乃人:コンパクト超音波αシリーズ 超音波の基礎と装置 四訂版,ベクトル・コア,pp62-82,2013
9)田中直彦:よくわかる! 超音波検査に必要な「基礎」 医用超音波工学入門,文光堂,pp44-61,76,77,2016
10)竹内真一:圧電振動子を用いた超音波プローブの設計入門 第3回 背板と整合層.超音波テクノ 29:100-102,2017
11)辻本文雄:超音波医学辞典,学研メディカル秀潤社,p290,2000
12)伊東紘一,入江喬介:超音波検査入門 第3版,医歯薬出版,pp29-30,74-97,2000
13)日本エム・イー学会(編),千原國宏:ME教科書シリーズD-3 超音波,コロナ社,p62,2001
14)Saijo Y, A. F. W. van der Steen(eds):History and PrinciplesVascular Ultrasound, Springer-Verlag Tokyo,pp57-58,p64,2003
15)日本超音波医学会(編):新超音波医学 第1巻 医用超音波の基礎,医学書院,pp25-40,2000
16)伊東正安,望月剛:超音波診断装置,コロナ社,pp32-39,2002
17)日本超音波医学会(編):新超音波医学 第1巻 医用超音波の基礎,医学書院,pp26-28,2000
18)日本超音波医学会(編):新超音波医学 第2巻 消化器,医学書院,pp144-149,158,182-186,2000
19)日本超音波医学会(編):新超音波医学 第1巻 医用超音波の基礎,医学書院,pp124-127,2000
20)日本超音波医学会(編):新超音波医学 第2巻 消化器,医学書院,pp125-131,205-208,2000
21)本多電子株式会社:カテーテル挿入時のサポート機材として使用(https://www.honda-el.co.jp/product/medical/category/human/guide/catheter)(最終アクセス:2024年5月19日)
22)日本超音波医学会(編):新超音波医学 第2巻 消化器,医学書院,pp260-272,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?