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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻1号

1963年01月発行

文献概要

技術解説

基礎代謝測定法

著者: 井川幸雄1 中島富子2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学杉本生理 2東京慈恵会医科大学付属病院中央検査室

ページ範囲:P.11 - P.17

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 基礎代謝(Basal Metabolism)とは早朝空腹時,絶対安静状態でのエネルギー代謝のことで,そのとき生体の生産する熱量(単位はカロリー)をいう。すなわち,このような状態でも生体の内部で心筋,呼吸筋などは活動しており,そのほか腺,粘膜などでも分泌,吸収などの活動がある程度おこなわれて熱産生(heat production)があるのでこのような代謝が見られるのである。さらにこの他にも成長期や消耗性疾患からの回復期には体成分の合成が進行しているので,このような時期にはそのためのエネルギー代謝も必然的に基礎代謝のなかに入ってくる。さて生体の代謝量はその活動の状態で非常に変化するので,基礎代謝を測定するためには被検者を最初にのべたような基礎的条件(basal condition)で測定することが必要で,具体的にいえば次のような注意が測定方法の如何にかかわらず守られねばならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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