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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻1号

1963年01月発行

文献概要

医学常識

輸血に必要な血液型抗原と抗体(7)

著者: 竹内直子1 保木本幸子1 大野公子1

所属機関: 1虎の門病院輸血部

ページ範囲:P.39 - P.43

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VII.抗体検出法および同定と抗体価測定
 個人の血清中には正常に同種凝集素として抗—A,抗—Bが存在する。しかし他の血液型抗原に対する抗体の存在はなく,或る場合は免疫学的一般所見として意味があり,またこれらの抗体の決定は重要である。抗体を発見し決定することは,新生児に適切な輸血をするための血液を選んだり,その時期を推測することができたり,また分娩にさきだって抗体の検出と同定をしなければならない産科の患者の場合にとくに重要である。
 第二の場合は血清中に異常な抗体のある時の交差試験か,輸血副作用の調査がされる,どちらの場合も抗体の検出は適合血液を選ぶということにおいて特別必要である。また抗体の存在に対する供血者の血清のスクリーニング・テストは(アメリカにおいて)交差適合試験の副試験の代わりに日常検査と並んで盛んに行なわれている。これを行なうことによって交差試験のために要する時間は最小限に保つことができるのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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