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速記録「臨床化学検査のバラツキ」を読んで—検査専門医の重要性を認識せよ
著者: 柴田進1
所属機関: 1山口医大臨床病理学教室
ページ範囲:P.68 - P.69
文献購入ページに移動 昨年の5月末に医学書院から送付された検査試料について全国141の検査室が定量値を報告したが,その集計が本誌6巻7号に発表され,今号では集められたデータについて権威者の座談会が行なわれた。
座談会で取りあげられた最大の問題はどの化学的成分についても報告された定量値のバラツキが非常に大きく,臨床検査に従事している者にとってはもちろんのこと,検査を依頼する医師の側からも再考・三考を要するという点にある。たとえば血糖を例にとると多分260〜270mg/dlだろうと推定される材料について120〜400mg/dlの間に散布する定量値の解答がよせられ,ちょっと常識で解釈できない結果であったというのである。
座談会で取りあげられた最大の問題はどの化学的成分についても報告された定量値のバラツキが非常に大きく,臨床検査に従事している者にとってはもちろんのこと,検査を依頼する医師の側からも再考・三考を要するという点にある。たとえば血糖を例にとると多分260〜270mg/dlだろうと推定される材料について120〜400mg/dlの間に散布する定量値の解答がよせられ,ちょっと常識で解釈できない結果であったというのである。
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