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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻1号

1963年01月発行

文献概要

研究

錠剤による尿ウロビリノーゲン試験法

著者: 水田亘1

所属機関: 1神戸中央市民病院臨床病理科

ページ範囲:P.74 - P.76

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はじめに
 濾紙や錠剤を利用した尿日常検査法の発達は近時底知れず増加しつつある尿のスクリーニングテストを簡便・迅速かつ正確に処理する上に大きな役割を果している。尿ウロビリノーゲン定性試験の肝疾患および溶血性疾患診断への価値は諸検査の進歩した今日においても決して失われていない。著者はさきに尿ウロビリノーゲンの濾紙によるスポット定性法1)につき追試し,かなり満足すべき結果を得たが,これに用いる薬品の安定度および濾紙の保存性と安定度に関して問題を残していることを示摘した2)。これらの諸問題の解決策を種々検討した結果,ポリビニルアルコールを基材としてこのものに従来のアルデヒド試薬に準じた液を浸漬した後錠剤とすることによって,濾紙スポット法の欠点を除くと同時に長所を更に満足なものとした新しい錠剤による尿ウロビリノーゲンのスポットテスト法を考案した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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