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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻10号

1963年10月発行

文献概要

技術解説

血清クレアチンおよびクレアチニンの定量法

著者: 佐藤徳郎1 福山富太郎1

所属機関: 1国立公衆衛生院栄養生化学部

ページ範囲:P.721 - P.724

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はじめに
 クレアチン体の測定には,たとえば酵素分解法1)があり,その他比色測定法としてはチオシアン化水銀カリウムおよびジチゾン2),3,5—ジニトロ安息香酸3),Jáffeの反応による方法などがあげられるが,前二者は測定操作がこみ入っているとかまたは特殊試薬を用いてもさほど効果がみられないなど若干の問題が残されている。そこで尿および血清中のクレアチン体測定についてはJáffeの呈色反応を応用したFolinの方法の改変法4)〜7)が一応広くおこなわれている。この方法で精密測定をするときは,使用するピクリン酸溶液,発色時の液性,発色後に放置する時間,比色測定時の液温などが異なると,場合によっては十数パーセントも誤差を生ずることがあるから,これらに留意し,光電比色計を用いて比色測定8)をする。なお,尿の既成クレアチニンについてのみ測定するときは,佐藤・福山がすでに発表した方法9)で十分であるから,同法によってもよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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