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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻12号

1963年12月発行

文献概要

技術解説

尿中赤血球試験紙Hemastix (改良型)の検討

著者: 蔵本築1 浜田美也子1 荒谷文恵1 中村久子1 井上広子1

所属機関: 1東大病院中央診療部

ページ範囲:P.905 - P.907

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はじめに
 尿検査は臨床医家がまず第一に行なう検査であり尿タンパクの検査は方法が簡便なことから広く行なわれている。しかし尿沈渣の赤血球の検出はその重要性が認められておりながら尿の遠沈,鏡検という手技のわずらわしさと検査にかなりの時間と器具を必要とすることから多忙な第一線医師の間では必ずしも広く行なわれていない。また近年成人病対策の一環として高血圧の集団検診が行なわれているが,ここにおいても多数を扱う集団では全員の尿沈渣の顕微鏡的検査までは手がまわりかねている現状である。このような場合試験紙により簡単に,かつかなりの精度に尿中赤血球の検出ができることが望ましいが,われわれはその一つとしてHemastix (改良型)を試用する機会があったのでその成績を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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