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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻2号

1963年02月発行

文献概要

技術解説

残余窒素の測定法—とくにRappaport and Eichhorn法

著者: 富田仁1 齋明寺央2 小野木照子2

所属機関: 1京都大学医学部付属病院中央検査部 2京都大学医学部前川内科

ページ範囲:P.99 - P.106

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はじめに
 残余窒素(Reststickstoff,Rest-N)とは周知のとおり非タンパク性窒素(nonprotein nitrogen以下NPNと略す)のことであり,これは通常の除タンパク剤により沈殿されない窒素化合物中の窒素をいう。血中NPNは尿素,尿酸,アミノ酸,クレアチン,クレアチニン,アンモニアの他に,これらに属さない含窒素低分子化合物(総称して未定NPN<undetermined nonprotein nitrogen,unbestimmter Reststickstoff>おそらくはポリペプチドやヌクレオチドなどであって,主として赤血球中に存在する)から成り立っている。NPNはタンパク代謝の中間および終末産物である。タンパク代謝の経路をCantarow and Trumper10)より引用すれば図1に示すとおりである。
 正常状態においては,窒素出納の平衡が保たれ血中NPNおよびその成分の濃度は一定の範囲内に保たれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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