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用語解説
臨床細菌学的同定
著者: 高橋昭三
所属機関:
ページ範囲:P.354 - P.355
文献購入ページに移動 菌の培養が1本あったとする。その菌が何であるかを決定するのは大変なことである。まず形態,グラム,培養性状,生化学的活性等をしらべ,分類学的に決定するより他はない。ところで臨床検査室における同定作業は,材料が一つ一つ明記してあり,それから出る菌がきまっていることが多い。それに病原菌というごく限られた菌だけが対象になることが多いので,本当の意味での菌の同定作業とくらべると,かなり簡略化されている。
同定作業の手順はまず染色鏡検からはじまる。桿菌であるか,胞子が有るかないか,球菌か,菌体が曲っているラセン菌形か,更にグラム陰性か陽性かを検する。同時に運動性の有無,それにより鞭毛の有無,性状も観察する。この結果によって大よその見当がつけられる。もとの培養をみて,普通寒天,血液寒天,サブロー寒天のいずれであるか,またどれによく生え,どれに生えないか,好気的に生えるか,嫌気的でなければ生えないかも,同時に問題となる。
同定作業の手順はまず染色鏡検からはじまる。桿菌であるか,胞子が有るかないか,球菌か,菌体が曲っているラセン菌形か,更にグラム陰性か陽性かを検する。同時に運動性の有無,それにより鞭毛の有無,性状も観察する。この結果によって大よその見当がつけられる。もとの培養をみて,普通寒天,血液寒天,サブロー寒天のいずれであるか,またどれによく生え,どれに生えないか,好気的に生えるか,嫌気的でなければ生えないかも,同時に問題となる。
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