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文献詳細

雑誌文献

臨床検査7巻8号

1963年08月発行

文献概要

研究

赤痢菌検出率の季節的変動

著者: 和嶋毅1 水島淳1 元永悦子1 高橋祥子1

所属機関: 1山口医大臨床病理学教室

ページ範囲:P.613 - P.615

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 細菌性赤痢は夏の流行病と考えられて来たが最近は夏期のみならず冬期にも赤痢患者が発生し,赤痢は年間を通じて流行する病気と考えねばならないようになった。
 私たちは1960年1月より1962年11月までの3年間,山口医大伝染病舎で臨床的に細菌性赤痢と診断された患者について赤痢菌の検索を行ないその成積を整理したところ,毎年赤痢流行期である夏期に赤痢菌検出率が低く,秋および冬期には高くなり,一種の季節的変動が存在する事実に気づいた。私たちは赤痢菌の検出率をできるだけ高めるよう努力しているが,このような現象が一時的あるいは局所的なものであるか,私たちの検査方法の反省も兼ねて検出率変動の要因を検討してみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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