icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査8巻2号

1964年02月発行

文献概要

研究

過塩素酸—リン酸—塩化第二鉄による血清中の総コレステロール定量法と血清中のビリルビン濃度

著者: 百瀬勉1 上田陽1 中倉千春1

所属機関: 1九州大学医学部薬学科薬品分析化学教室

ページ範囲:P.153 - P.155

文献購入ページに移動
 血清中のコレステロールの定量法には数多くの報告があるが,一般に用いられている方法は大別して,Liebermann-Burchard反応あるいは塩化第二鉄―濃硫酸による比色法に基くものである。しかし日常分析法としては両方法共に難点の多いことはあらためて述べるまでもないであろう。著者らは安定な試薬,簡便な操作,良好な再現性,被測定値の信頼度という点から,過塩素酸―リン酸―塩化第二鉄法による比色法がきわめて日常分析に適していることを見出しているが1),今回は血清中の総コレステロールの定量にあたってしばしば問題となる血清ビリルビンの存在が,この定量法に対してなんら影響を与えないことを確かめたのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?