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文献詳細

雑誌文献

臨床検査8巻2号

1964年02月発行

文献概要

私の工夫

Benedict-Roth呼吸計の空気洩れ防止

著者: 佐藤博則1

所属機関: 1秋田県男鹿市立綜合病院検査室

ページ範囲:P.163 - P.163

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 呼吸計の検査は良く整備された器械で実施しなければいけません。空気洩れの検査は100グラムの分銅を内筒の上にのせ,10分間放置後,目盛が元に戻れば洩れのないことが明らかと成書に記してあります。故障のおこる場所として,マウスピース接続管,ゴムパッキング不良,温度計,ゴム栓,シード弁,ゴム管不良などがありますが,ネジ山部分からの空気洩れが最大と思われますので,ネジ山のところにバルカテープシールを巻いて連結すれば,ネジ部分のところよりの洩れはなくなります。
 本体の空気洩れの検査は,呼吸管連結部をゴム栓またはゴム袋で密閉して分銅をのせたとき正常であれば,呼吸ゴム管以後マウスピースの間に異常のあることがわかります。温度計部分の洩れにはゴム栓,温度計にビニール接着剤をつけて修理すれば完閉します。バルカテープの巻き方はテープをネジ部分の先端部分に「のの字」方向に強く一巻きし,約10ミリほど重ねて切断し,指でネジ山部分に押しつけてから締めつけます。熱的化学的にネジ部分を損傷させず,取りはずしが容易であります。このテープは日本バルカ工業から発売されていて,金物屋で求めることができます。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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