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文献詳細

雑誌文献

臨床検査8巻5号

1964年05月発行

文献概要

技術解説

血清中乳酸脱水素酵素(LDH)の測定とその意義(1)

著者: 春日誠次1

所属機関: 1関東逓信病院臨床検査科生化学

ページ範囲:P.361 - P.366

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原理
 この乳酸脱水素酵素Lactic(Acid)Dehydrogenaseと呼ばれる酵素は乳酸⇄ピルビン酸の反応を接触する作用をもっている。すなわち
 (図省略)
この反応は酸化還元反応の一種であって,乳酸→ピルビン酸の場合には,2原子の水素がとれる――すなわち乳酸が酸化されたのであり,逆反応の場合はピルビン酸が還元されたことになる。従ってこの反応が行なわれるためには,水素(2原子)がとられ,あるいは与えられることが必要であって,その意味での媒体となっているのがNAD(Nicotinamide Adenine Dinucleotide)あるいはDPN(Diphosphopyridine Nucleotide)と呼ばれるものである。
 NADは次のような構造をもっている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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