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文献詳細

雑誌文献

臨床検査8巻8号

1964年08月発行

文献概要

技術解説

支持体を用いる血清タンパク質の電気泳動分析(2)

著者: 島尾和男1

所属機関: 1東京医科歯科大学教養部

ページ範囲:P.603 - P.608

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 支持体を用いる血清蛋白質の電気泳動分析法では,蛋白質をプロムフェノールブルー(BPB),アミドシュワルツ(ASIOB),その他の色素で染色して定量するのがふつうであります。このさい,定量分析の手段としては,着色した支持体そのものの吸光度を測定するデンシトメトリーと,染色部分の色素を分画ごとに抽出して比色定量する分画別抽出法の二つが最もよく用いられる方法であります。
 ところで,これらのいずれの方法を用いて定量分析を行なうにせよ,正確な分析結果がえられるためには,染色を適当な条件で行なつて,支持体中に存在している蛋白量に比例した量の色素が蛋白質と結合するようにしてやらなければなりません。この場合,血清蛋白質のどの分画に対しても同じ量の蛋白質に対して,同じ量の色素が結合するような条件がみいだされればこれにこしたことはないのでありますが,現在のところ,そのような染色法はないようであります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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