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文献詳細

雑誌文献

臨床検査8巻9号

1964年09月発行

文献概要

技術解説

形態学のための採血法

著者: 松本坦1

所属機関: 1慶応義塾大学中央検査部血液科

ページ範囲:P.693 - P.696

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 われわれがしばしば血液標本をみせられて,その所見を求められる場合,標本がきわめて悪く,血球が小さく萎縮していたり,染色のあがりが悪かつたり,細胞が大部分破壊されていたりして,正確な判読ができない事が少なからずある。そして,もう一度標本をとつてみたいと思うと,すでに患者は遠方に行つていたり,ある種の治療をはじめてしまつていたりして,最初にみせられた時と同一の状態での血液像を得ることはできなくなつてしまつていることがあつて,甚だこまるものである。
 したがつて,血液標本は常に正しく作製することが要求される。とくにいかなる臨床検査室でもこの種の検査は,もっともroutineなものとして頻回に行なわれるものである関係上,検査室に勤務する人々が,常に血液の採取と,標本作製作には熟練していなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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