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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻13号

1965年12月発行

文献概要

技術解説

細胞外液量の測定法

著者: 浅野誠一1 小沢幸雄1

所属機関: 1慶応義塾大学内科

ページ範囲:P.1345 - P.1349

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I.細胞外液区画の意義
 細胞外液は細胞外にあって細胞をめぐる環境を形成し,細胞と生体外の外部環境との間に介在し,細胞に必要な物質や細胞内で不要となった代謝終末産物を運び,細胞の機能を正常に行なわせる役割をもっている。これを一応血漿と組織間液(狭義の細胞外液)にわける。
 組織間液には一部リンパ液・脳脊髄液・前房水・胸腔液・心嚢液・腹腔液・関節液あるいは腺組織や胃腸管に存在するtranscellular fluidとよばれる部分も含むが,質量ともに生理学的に興味の中心となるのは,transcellular fluidをのぞいた組織間液である。この相は流動自在きわめて伸縮性に富み,たとえば浮腫の際に,大量の体液の蓄積が起こるのもこの相であり,また出血時この相の液が血管内に入り,うすいが一応血漿量を保つことにより循環動態を維持するように働く1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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