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文献詳細

雑誌文献

臨床検査9巻8号

1965年08月発行

文献概要

技術解説

胃液の検査法

著者: 佐藤八郎1 東達郎1

所属機関: 1鹿児島大学医学部内科

ページ範囲:P.675 - P.681

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はじめに
 Spallanzaniが1785年獣肉が胃液により体外で分解されることをはじめて明らかにし,William Proutは1823年胃液中の酸は塩酸であることを証明し,1836年Schwannが胃液中の特殊な消化物質をPepsinと命名してより,胃液は胃疾患の診療に注目されるようになった。1883年Leubeは胃管を用いて胃液を採取し,その性状によって胃の機能を診断しようとして胃液検査法を創始した。
 胃液検査はX線診断法,内視鏡的診断法(直達鏡,ガストロカメラ,ファイバースコープ)細胞診,胃生検法の進歩により,そのはたす役割は不当に軽視される傾向にあるが,糞便検査とともに胃腸疾患の診療に際しては,補助的診断ならびに経過観察に一応の役割をはたすものと考えている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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