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GL子宮体がん治療ガイドライン 2018年版
ニュートピックス
・2021年,化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌に対する新たな治療法としてペムブロリズマブとレンバチニブの併用療法が新たに承認された.
治療のポイント
・外科手術が治療法の第1選択となる.
・腫瘍の進展度と病理組織学的所見によって,再発低~高リスクに分類され,分類に応じて術後補助療法を追加する.
・妊孕性温存希望のある場合,子宮内膜に限局した高分化型類内膜癌が,黄体ホルモン療法の対象となる.
◆病態と診断
A病態
・子宮内膜から発生する上皮性悪性腫瘍である.
・50代に好発し,危険因子として未妊,月経不順,肥満,糖尿病,エストロゲン曝露,遺伝的素因などが挙げられる.
・エストロゲン依存性の類内膜癌をⅠ型,非依存性の漿液性癌や明細胞癌などをⅡ型に分類し,後者のほうが予後不良である.
B診断
・ほとんどの症例で不正性器出血を認める.
・経腟超音波検査やMRI検査で不整な子宮内膜の肥厚所見を認める.
・子宮内膜組織診で癌と診断され,転移性が否定されれば確定診断となる.
◆治療方針
外科手術が治療の第1選択である.摘出検体の組織型,筋層浸潤・脈管侵襲・頸部間質浸潤・子宮外病変の有無などに応じて,再発低/中/高リスクに分類される.再発低リスク群では,術後補助療法の省略が勧められている.日本婦人科腫瘍学会の「子宮体がん治療ガイドライン2018年版」も参照されたい.
A手術療法
子宮体癌の基本術式は,子宮全摘出術および両側付属器摘出術である.進行例やⅡ型例,腫瘤径が大きい(≧2cm)場合などには,骨盤および傍大動脈リンパ節郭清(生検)や大網切除術の追加が検討される.子宮頸部間質浸潤が疑われる場合には,(準)広汎子宮全摘出術が選択されうる.進行期Ⅰ期の場合に限り,腹腔鏡手術およびロボット手術が保険適用となっている.
B化学療法
1.術
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