作成グループ名
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会(日本骨粗鬆症学会,日本骨代謝学会,骨粗鬆症財団).委員長:折茂肇.
作成時期
2015年7月.
準拠したエビデンスの分類,勧告・推奨の分類など
本ガイドラインは,「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版」の作成方針に加え,「Minds診療ガイドライン作成の手引き2007」に則り作成することが基本方針とされている.骨粗鬆症にかかわる臨床および臨床疫学の専門家16名によりガイドライン作成委員会を設置し,日本骨粗鬆症学会におけるシンポジウムでの公開討論や委員会での討議により,骨粗鬆症診療における現状の評価と疑問点の明確化を行った.分野・項目ごとにclinical question(CQ)を設定し,それに答えるためのエビデンスを検索,収集し,評価と推奨が行われた.
A.文献検索および選択・評価
2011年までの文献は,「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版」で採用されたものを参考にした.以降の文献は下記のエビデンスの基準に従って,I,IIに相当するものを,MEDLINE,EMBASE,医学中央雑誌データベースから検索した.必要に応じてCochrane Library,PubMedから選択した.上記以外にも委員会により採択された文献や学会発表内容が含まれている.
B.エビデンスの基準(レベル)
I:システマティックレビュー/メタアナリシス
II:1つ以上のランダム化比較試験による
III:非ランダム化比較試験による
IV:分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研究による)
V:記述研究(症例報告やケース・シリーズによる)
VI:患者データに基づかない,専門委員会や専門家個人の意見
C.推奨の強さの分類(グレード)
A:行うように強く勧められる
B:行うよう勧められる
C:行うよう勧めるだけの根拠が明確でない
D:行わない
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