適応
既存治療で効果不十分な下記疾患
1関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
2皮多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎
注意1過去の治療において,NSAIDs及び他の抗リウマチ薬等による適切な治療を行っても,疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与 2メトトレキサートの少量パルス療法を中核とする併用療法を行っても効果不十分或いは治療不応の場合に本剤適応の可否を判断.全身型若年性特発性関節炎については,全身症状に対する有効性・安全性は確立していないため全身症状が安定し多関節炎が主症状である場合に投与
用法
110~25mgを1日1回,週に2回,又は25~50mgを1日1回,週に1回,皮下注 2小児0.2~0.4mg/kgを1日1回,週に2回,皮下注 注意
①週に2回投与する場合,投与間隔を3~4日間隔とする
②アバタセプト(遺伝子組換え)の併用は行わない.海外で実施したプラセボを対照とした臨床試験において,本剤を含む抗TNF製剤とアバタセプト(遺伝子組換え)の併用療法を受けた患者では併用による効果の増強は示されておらず,感染症及び重篤な感染症の発現率が抗TNF製剤のみによる治療を受けた患者での発現率と比べて高かった.本剤と他の生物製剤の併用について安全性及び有効性は未確立→併用回避
!警告
1)結核,敗血症を含む重篤な感染症及び脱髄疾患の悪化等が報告,本剤との関連性は明らかではないが,悪性腫瘍の発現も報告→疾病を完治させる薬剤でないことも含め,これらの情報を患者に十分説明し,理解したことを確認した上で,治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与.又,重篤な副作用により,致命的な経過→緊急時の対応が十分可能な医療施設及び医師が使用し,本剤投与後に副作用が発現した場合は,主治医に連絡するよう患者に注意を与える
2)感染症
a)重篤な感染症:敗血症,真菌感染症を含む日和見感染